■少年忍者 風のフジ丸■

■元祖、忍者もの「少年忍者 風のフジ丸」
SF全盛のTVアニメに新風を吹き込んだ作品。忍者は当時の子供達の憧れのヒーローでもあり、高い人気があった。




忍者アニメの第1号となった風のフジ丸は、1964年6月の放映開始です。資料によると白土三平原作の「忍者旋風」をTV用にアレンジしたものとなっています。白土氏と言えば、カムイ外伝やサスケ等の著者で忍者マンガの第一人者です。

ストーリーを簡単に紹介しておきましょう。時は戦国時代、群雄割拠の世の中で、鷲にさらわれた赤ん坊がフジ丸と名づけられて、風魔一族の里で育てられました。フジ丸が成長した頃、覇権を争う大名たちの間に不思議な巻物の噂が流れます。「龍煙の書」これを手に入れた者は天下を取ることができるというのです。巻物を巡って忍者達が暗躍し、巻物の争奪戦が繰広げられることとなりました。フジ丸も最初は野望を抱いて巻物を狙いますが、「龍煙の書」の真実(毒ガスの製法書)を知りこれを葬らんとします。物語やがて、フジ丸と頭領の風魔十法斉との決闘へと向かいます。

この物語は、鷲に連れ去られたフジ丸を探して旅をする母親が、なんともふびんでした。すぐ身近にいながらすれ違いになったりして、なかなか会えないんですね。

なお、番組の終わりには「忍法千一夜」なる、実写による忍法の解説がついていました。キャラクターはなんとなく東映動画っぽいと思っていたのですが、やっぱりそうでした。狼少年ケンに続く第2弾というわけです。

スポンサーはフジサワ薬品だったので、フジ丸というタイトルとなったとされていますが、私の故郷ではスポンサーはフライパンのフジマルでした。だからフジ丸=フジマルだったんです。これってローカルな話なんですね。きっとこの地方の人しか知らないことです(覚えていればの話ですが)。もしかすると、他の地方ではフジが付くまた違ったローカルの会社がスポンサーになっていたのかもしれません。当時の作品は何かとユニークですね。大人になってから改めて主題歌を聞く機会があったのですが、歌の最後にフジサワ薬品の名が出ていましたので、これがやはりオリジナルなのでしょう。