■銀河鉄道999■

メーテルはこれまでにどれだけの人間を機械化の星「惑星メーテル」に運んだのだろう。鉄郎君が到着した時にはほぼ完成していたし、彼がビス1本にされるところだったから、既に恐ろしい数の人間が犠牲になっていたはず。しかも1回の旅が相当長いことを考えると、そのために費やされた長大な年月は想像を絶する。ここまで建造に関わっておいて、今更惑星を破壊しようなんて言われてもねぇ・・・。


ツッコミどころはこの作品でも満載だ。なにせストーリーの根幹部分からしてツッコミの対象なんだから、ネタがそこら中に転がっていても不思議は無い。

元々SF作品では現実に無いものや未知の現象を扱うことが多い。想像を駆使して作られることから、ミスや勘違いを起こしやすいものなのだ。その中でも松本零士氏の作品には、特にツッコミどころが多い気がする。どうやら氏はSF考証が苦手なようで、論理性に欠ける弱点がある。そのためご都合主義に走りやすくて、結果的にありえないようなことを平気でやってのける。

そのかわり情感に訴える表現がうまく、何よりもその類まれなデザインと命名のセンスが、弱点を補って余りあると思える。作品は面白ければそれで良いので、あまりに理屈をくどくどと押し付ける作品はむしろ願い下げだ。

できれば氏には宇宙戦艦ヤマトのように、才能を活かしたデザインやコンセプト等の設定でアニメ作品に参加して欲しいものだ。

●覗きが趣味のメーテル
機械伯爵に襲われて逃走する鉄郎を助けたメーテル。実は何気なくカメラを回していて、偶然彼らの会話をキャッチしたらしい。吹雪の嵐の夜に、何が楽しくて荒野なんかを暗視カメラで見てたんだろう。
●パスをくれるより金をくれ!
わざわざ機械化星まで改造しに行かなくても、999の高額パスを買う金をもらって地球で手術を受けた方が手っ取り早いのにね。

そう言えば、メーテルをいっしょに連れ行くのが条件なんだっけ。しかし、こんなひねたガキんちょにお供を頼むなんて、メーテルも何を考えているのやら。