●チャレンジフィギュア

ストーリー
オリジナル改造素体を題材にしたフィギュアモデル製作テキスト。ある日、工作君の家に届いたフィギュア素体を見て、幼馴染の美子ちゃんが興味を持つ。工作君は宿題との交換条件で、彼女にモデル製作を伝授することになったのだが。

●短編集-1に収録
作品本編30P

 


●ギャラリー

 

■フィギュアモデルに挑戦!
他のストーリー作品とは一味違うのが、この「チャレンジフィギュア」です。主人公の模照工作(もでるこうさく)君が、幼馴染の姿美子(すがたよしこ)ちゃんにフィギュアモデルの作り方を伝授する形でストーリーが進行し、その都度製作に必要な豆知識を紹介していきます。一種のマンガによるハウツー本で、著者が昔作った「改造素体」の製作過程で得たノウハウ等を元に執筆しています。

今でこそマンガを使ったハウツー本などごく当たり前ですが、当時はほとんど見かけないものでした。自身にとってフィギュアモデルとマンガは密接な関係があり、デッサン力を磨く上で随分役に立ったと感じています。フィギュアモデルの製作プロセスは、ひたすらパテで造形してナイフやヤスリで削る地道な作業です。手の平に乗るような小さな物でも相当な時間を費やし(むしろ小さい方が作業は大変)、物凄い労力を注がねばなりません。そんな苦労の連続ですが、完成した時の満足感は実際に作った者でないとわからないと思います。2次元で描いたキャラが3次元の立体像になる、マンガを描く者にとって夢の具現化の一つなのです。

ところで、最初にフィギュアモデルを作った時、世の中にほとんどマンガやアニメのキャラクターモデルは存在しませんでした。ようやくメジャーなアニメ作品のキャラが大手のプラモデルメーカーから発売され始めた頃で、当時は相当マニアックだったと思います。著者自身も友人から伝授されて初めて手がけたわけで、材料も作り方も全く手探りの状態でした。それでも最初に作ったモデルの出来が意外にも良かったので、一時期はかなり熱を入れたものです。改造素体は型を取って量産できるようにしましたが、複製品は欠損も多く品質も安定しなかったため、これを使って自分の色々なキャラを作る計画も頓挫してしまいました。

  初期の冊子の表紙です。