■新世紀クリート

ストーリー
塾をサボり神秘の丘で空想にふけっていた光一は、偶然耳にした声に導かれ異世界イマージュへとやって来た。彼がそこで見たのは、進化のエネルギーを失い消滅へと向かう楽園だった。

●短編集SELECT-5に収録
作品本編30P

●チム
異世界イマージュで最後に生まれた少女。彼女の存在がこの世界の未来を誘う。

●作品について
新世紀と言うタイトルは、あまりに有名なアニメがあるので変更しようかと思ったのですが、原版の執筆はそれよりも古いので、結局そのまま残すことにしました。創世紀等とも考えましたが、やはり最初のイメージが強いようです。

今回は原版の出来が悪かったせいか、モチベーションが上がらずに苦労しました。当時は劇画調に傾倒していて、それなりに描けたと思っていたのですが、改めて読み返してみると悪い点ばかりが目に付き、中でも読後の感想が面白くないという決定的な欠陥作品だったのです。ちょうど故郷に戻ってきて、マンガを描くという行為自体に空しさのようなものを感じていた頃で、何か惰性で描いていたような気がします。自分にとってマンガは生きる原動力そのものだったのに、その核心部分が揺らいでいたせいかもしれません。また、実力以上に背伸びをして気ばかり焦っていたようにも思います。

リニューアルではそんな思いを払拭しようと、キャラクターも含めて相当大幅な変更で挑みました。とは言え、最初の落胆があまりにも大きかったせいか、ものすごく時間がかかった割りには、今一歩の完成度で終わった感は否めませんが、それでも今できる精一杯の力を注ぎ込んだつもりです。後は読者の皆さんの感想に委ねたいと思います。

過去の短編作品のデジタル化によるリニューアルは、短編集全6巻(18話)で終了する予定です。AD-BOOKと名付けたオリジナル電子ブックの開発と共に、これで1つのけじめをつけられることは、自分にとっては意義ある成果と考えています。構想から長い年月が経過しましたが、ようやく次のステップに進むことができそうです。

●光一
空想好きなごく普通の中学生だが、異世界イマージュでは奇跡を起こす勇者となる。
●オルドじいさん
チムの里の知恵者で、光一に色々アドバイスをする。
●女神
イマージュの神を名乗る者。強大な力により世界を無に帰そうとしている。
丘の上で空想にふける少年。彼にとって退屈な現実から逃れられる唯一の時間だ。
夢に見た古代遺跡からいきなり放り出された世界は、破滅へと向かう異世界イマージュだった。
イマージュの女神は、勇者出現の報を受け討伐のために下界へと向かう。勇者の存在は彼女のプライドを著しく傷付けるものだったのだ。

神でありながら終末の世界を救えない女神は、自らの手で全てを無に帰そうとしていた。

いよいよイマージュに最後の時が迫る。勇者となった光一は果たして世界を救えるのか。チムと共に女神の神殿で見たものは・・・