●クリスタルドール

ストーリー
夜空の天体観測をしていたら、突如クリスタル状の小さなカプセルが落下。中には眠るように女性の人形(?)が。翌日、寝ぼけてうっかり学校へ持ってきてしまい焦ったが、不思議な力に頭が冴えまくってテストもバッチリ。幸運の女神と思いきや、とんでもない事件に巻き込まれてしまう結果に。

●短編集-1に収録
作品本編16P

 


●ギャラリー

 

■作品差別化への模索
短編集-1に同時収録の「パニックストレンジャー」でもお話しましたが、両作品は原版では類似のキャラクターや設定を使っています。こちらはややシリアスな展開になりますが、ストーリー自体は単純なため、ギャグ的な要素も取り入れて作品に厚みを持たせました。宝石のようなクリスタルスーツで身を固めたCOSMOSの戦士は、モノクロのマンガではインパクトに乏しいですが、実写をイメージすれば光り輝いてさぞかし美しく見えることでしょう。こちらも執筆時に名前を考えていなかったのでジュリア(JULIA)と名付けました。短編では名前を呼ぶ機会が無くて、結構無名キャラも多いのではと思います。

■ショートストーリーの基本
超短編と言える作品は個人的に12か16ページを目安にしています。一般的にマンガのページ数は4の倍数を基本としており、週刊誌の1本は16ページであることが多いようです。長編マンガの場合は、これを1つの単位(例えば週刊誌1本分)として「起承転」までの流れがあり、盛り上がったところで次回の「結」に続くというパターンになります。ただし、実際に決着が付くのは展開の区切りになる時だけで、この場合は小結と言った方が正しいかもしれません。読み切りの場合は、当然「結」までの流れになります。

長編マンガをこのように区切っていった場合、ページ数が短いと無理な展開や薄っぺらな内容になるし、長いと話が間延びしたり展開に飽きたりすることになります。だから、この程度のボリュームが著者・読者双方に適度の緊張感を与え、程良い読み応えの作品になるのだと自分では勝手に解釈しています。そんなことを意識しながら、16ページという枠で作品を考えてみました。純粋なSFの場合、ストーリーの背景説明等でページ数が裂かれ、この枠でまとめるのは結構難しいので、今回のようなSFのエッセンスを持つ作品が最も描きやすいと思うのです。

ところで、そもそも4ページの倍数とするのは、見開きのある紙の本の印刷や裁断の都合から来ているので、Web等で公開するデジタルマンガではさして意味の無いことです。