●LINDA

ストーリー
砂漠の戦場に突如現れた謎の戦闘兵LINDA。死の商人の追撃を逃れて、戦場からの離脱を試みる彼女と偶然居合わせた戦場カメラマンの瞬は、無理矢理彼女に同行することに・・・

●短編集-2に収録
作品本編32P

 


●ギャラリー

 

 

■SFの魅力
以前はSFをエッセンスとして取り入れる場合が多かったのですが、この作品では現代が舞台ながらも、SFらしさを前面に出した作品に仕上げました。この分野は個人的にも好きなジャンルなので、描いていても自然に力が入ります。空想科学の産物であるSFには、物語のあらゆる要素が集約されています。しかも、現実の世界では未だ実現不可能なものや、想像の中でしかあり得ないものまで、およそイメージできるものなら何でも登場させることができます。全てが人によって創造されるマンガとは非常に相性が良いため、マンガの主流を成すジャンルであると言っても過言ではありません。

■SF作品の高いハードル
SFは想像だけで安易に作品が作れるという面も持ち合わせていることから、かつては文芸作品等と比べて1ランク低く見られたものです(今でもその傾向はあるかもしれません)。芸術性はともかくとして、空想好きな人々にとって、SFは最も興味ある面白いジャンルであることは確かです。しかし、メジャーな分野は作品が出尽くした感もあって、昨今では読者の要求する水準もかなり高くなってきています。以前ならちょっとしたSF用語が興味をそそったものですが、最近ではよほど趣向を凝らした作品でないと評価されません。特にSFを好む人達は新しいものを求める傾向が強いので、常にこれまでに無い発想が求められます。より高度に細分化した結果マニアックな作品も多く、SFを嫌う人が多いのもまた事実です。

■とにかくSFを描きたい
本作品の執筆に当たり、古い時代のSF(1970年代以前)を強く意識しました。過去にも似たようなコンセプトの作品は相当数作られたでしょうから、本作品に特別目新しい要素はありません。こうした作品をあえて描いた理由は、単に自分も描きたかったの一言に尽きます。類似作品があれば、たまたま誰かが先に作っただけと割り切っています。同じような材料があったとしても、人それぞれ料理の仕方があり、全く同じなどと言うことはあり得ないからです。