■光のミュン

ストーリー
「悲しみのエキス」を収集するために人間界の夜の闇を駆ける魔族の少女ミュン。不治の病の少年、陽一との出会いが彼女の運命を変える。

●短編集SELECT-1に収録
作品本編30P

●収録サウンド
夜空のミュン
天翔ける少女

●ミュン
魔族の少女。魔王の命の素「悲しみのエキス」を集めるため人間界にやってきたがノルマを達成できず失敗ばかり。

●デジタルマンガへの第一歩
本作品はマンガ制作ソフト「Comic Studio」を初めて使用した初のデジタル作品となりました。

今回は原稿執筆による原版があるため、1から作画しているわけではなく、スキャナーで読み込んだ画像を編集する形で制作しています。パソコンでの作業のため、手書きとタブレットの違和感は残るものの、修正や変更作業が楽なのが何よりも魅力でした。また、トーンも自由に切り貼りができるので、作業効率が上がります。今後はマンガもパソコン上で制作するのがごく一般的になることでしょう。

●作品について
ミュンは筆者のキャラクターの中でも最もお気に入りの一人です。「光のミュン」とは別に、いずれ公開予定の「ミュンの冒険」でも同様のキャラクターが登場します。元々はそちらがルーツであり、本来は17才位を想定していましたが、本作では幼少の陽一とバランスをとるため、少し子供っぽい感じにしました。

作画については留意した点ですが、主人公のミュンが黒い衣装をまとう上に夜のシーンが多く、ともすると黒一色のような絵になってしまうので、衣装につやを与えて背景から浮き上がるようにしています。また、背景をあえて白とするなどして、白と黒のコントラストを強調しています。キャラクターの表情を豊かに見せるために、仕草や行動をややおおげさに描くようにしました。

魔界の構図は魔王を頂点として司教らが属する支配階層、ミュンやヨーマ等の一般階層、魔獣や妖獣等の下級階層に分かれています。各階層も細分化されていて、厳格な身分制度社会を構築しているのです。

ミュン達はサラリーマンのようにノルマを課せられ(人間界で悲しみのエキスを収集すること)日々を送っています。ヨーマはミュンにとってちょっと意地悪な上司といった感じです。

●ヨーマ
ミュンの邪魔をする悪魔。魔族の優等生で、いち早く人間の不幸を察知して「悲しみのエキス」を獲得する。
●陽一
不治の病の男の子。ミュンと心を通わせる。
●司教
命の素を生成する魔界の重鎮。
大地は荒れ果て、風の唸り声が響き渡る。ここは闇が支配する世界。その中心には魔山がそびえ、大魔宮(魔王の神殿)がある。

神殿の一角には司教の宮殿があり、人間界で集められた「悲しみのエキス」を精製して「命の素」を作り出している。

ミュンら魔界の住人達は、特別な能力により闇を経由して、人間界との間を往復することができるのだ。

優しさゆえに魔族の落ちこぼれとなったミュン。暇をもてあまして夜空に向かって嘆く毎日だったが・・・
ミュンにことごとく嫌がらせをする同僚のヨーマ。魔界から戻ったミュンを待ち受けて、彼女に取引を迫る。