●パニックストレンジャー

ストーリー
地球に落下した脱出カプセルから現れた女剣士(ギャラクシーポリスの女捜査官)と、宇宙船と共に学校に墜落した護送中の宇宙囚人が大暴れ。剣道に励む健作は、女剣士に加勢するために決闘を挑む。予想外の展開に教室は大パニックに。

●短編集-1に収録
作品本編16P

 


●ギャラリー

 

 

■1つの素材から2つのストーリー
原版では、短編集-1に同時収録した「クリスタルドール」と設定等が類似の作品でした。同じような素材を使い、一方はギャグ、一方はややシリアスな展開で、2通りの作品を作ったわけです。どちらも16ページと短いので、手軽な実験作と言えるかもしれません。学校という限定された空間で繰り広げられるドタバタ劇として、ストーリーは深く考えることなく、単純に楽しめる短編として企画しました。勢いで作ったこともあって、なかなかテンポ良く仕上がったと思っています。

■リニューアルで差別化
「クリスタルドール」とは差別化を図るため、ギャラクシーポリスの女捜査官のデザインを変更しました。執筆時に名前を考えていなかったのでポロン(POLON)と名付けましたが、結局本編では無名のままでした。この作品は結末からして長編の最初の1話といった趣です。読み切り短編の位置付けですが、長編化も考慮した作りになっています。

こうしたドタバタ劇というのは、特にキャラクターに弱点を持たせるとストーリー展開がしやすくなります。つまり、キャラクターの弱点を攻めるような形でストーリーが展開していき、最後で逆転を図ったりそのまま成り行きで決着するわけです。どのようにも展開できるので、バリエーションが作りやすくなります。ただし、ズルズルと続けるとマンネリ化するため、不定期に新たなキャラクター(ライバル等)や設定を導入して新展開を図り、新鮮さを維持する必要があります。そうした作品手法は商業誌に多く見られるパターンです。安直と言えば安直なわけですが、長く続けるための秘策でもあるわけです。

長編を考えた場合、拘束されていた犯罪者がまんまと逃げおおせれば、次は復讐へと発展させることができます。女捜査官は剣が無いと弱虫なので、付け入る隙は沢山あります。また、準主役級の健作はそこそこ剣の腕が立つ熱血漢で、何にでも立ち向かっていく性格が災いして、いつもボロボロにやられる立ち回りとなります。それをフォローする役回りが、クラスメートでおさななじみの久美。他人がひどい目に遭うのは結構痛快(?)なので、それだけでも面白い展開が期待できそうです。