●タマゴSTORY

ストーリー
タマゴが先かニワトリが先か、人類に課せられた難題はさておき、この物語はとあるタマゴ君のお話。外の世界に憧れながらも、得たいの知れない外界に恐怖するタマゴ君。果たしてタマゴのカラを破って外に出ることができるのか。期待と不安に導かれて冒険は続く。

●短編集-1に収録
作品本編16P

 


●ギャラリー

 

 

■最初で最後の異色作
この作品はかなり古いもので、随所に時代を感じさせるような表現が出てきます。マンガへの熱意とは裏腹に実力が伴わず、なかなか自分の思うような作品が描けない中で、色々試行錯誤をしていた時期でした。ギャグ主体のマンガなので、基本がシリアス路線中心の著者作品の中では異色の作品です。しかも主役は擬人化したタマゴ。悪魔や妖精、ロボット等ちょっと変わった人種が好みなので、そんな登場人物は多いのですが、なぜタマゴ? 今となってはよく思い出せません。

しかし、これも我が原点と言える作品のひとつなので、短編集-1への収録のためにリニューアルに取り組むことにしました。他の作品はコマの一部を修正する形で作画していますが、本作品はオリジナルを下書きとして、全編を描き直ししています。元々単純な線が多い作品だったので、いちいち修正するよりもペンを入れなおした方が速いと判断したためです。絵は稚拙な部分が多かったため、デッサン修正を全面的に行いましたが、個別のシーンや展開等はほとんど原版を踏襲しています。作画を修正したと言っても、全面的に今の画風にしてしまっては本作の持ち味が損なわれるため、当時の雰囲気はなるべく残すようにしました。たぶんこのような作品を描くことは二度と無いので、とにかく決着をつけたかったのです。

■作品について
実はもう1つ異色の点がありました。過去に描いた他の作品の元原稿は、ほとんどがB4用紙にA4作画の標準原稿です。商業誌の入稿もこのサイズですが、本作だけはA4用紙にB5作画と一回り小さな原稿となっています。これは同人誌等でよく使われるサイズです。デジタル化の際に標準原稿に拡大して描いたため、全体にゆったりしたコマ割りの画になっていると思います。