■妖精華

ストーリー
自然界の警告か、神の意志か!
太古の先住植物「妖精華」が人類絶滅へと動き出す。その時、人の心を持つ妖精華・妖子が友のシクルと共に復讐のために立ち上がる。

●短編集SELECT-2に収録
作品本編32P

●収録サウンド
妖精華
夢のかけら

●妖子
人の心を持つ白妖華の化身。

●作品について
本作品のタイトル「妖精華」は、著者のお気に入りのタイトル名のひとつです。美しい響きを持つこの名は、華麗に舞う主人公の妖子のイメージそのものです。しかし、ストーリーは復讐劇であり、展開は必然的にシリアスになります。

妖精華の1種族である黒妖華は、現在の地球を植物が支配していた古代に戻すために、人類抹殺を画策します。彼らにとり、人類は地球環境を汚染し植物を傷つける最大の敵なのです。一方、妖子はと言えば、人類の側について黒妖華に戦いを挑んでいるわけではなく、たったひとりの人間の復讐のために戦っているのです。

元々この作品は長編として原案を企画したこともあって、本編は全体の中の1エピソードに位置付けられます。更に言えば第一話に相当する作品となるわけで、既に戦いが始まっている中で、妖子の生い立ちや戦いの理由、そしてパートナーとなるシクルや武士との出会いを網羅した内容になっています。蘭との戦いは黒妖華との戦いの通過点に過ぎません。

ところで、2005年に愛知県で開かれた万国博覧会「愛・地球博」のメインテーマは「自然の叡智」でした。産業革命以降、人類は科学文明の発展ばかりに力を注ぎ、あまりにも自然を軽んじてきました。その結果、環境破壊が進んで今では気象異変が地球規模で起こっています。自然は安定を望むので、ある段階までは変化を抑制していますが、限界を超えた時には一気に破局へと向かいます。今はまだ個々の小規模な現象にとどまっていますが、こうしたこと自体が既に崩壊の一歩なのかもしれません。しかし、未だ人類は経済を優先して環境保護は二の次です。現在の状況を考えれば、黒妖華「蘭」の側に正当性があると考えるのは著者だけではないでしょう。彼らの反旗はある意味、人類に対する自然界からの警告なのです。人間はもっと謙虚に構え、自然界との共存を考える時ではないでしょうか。

人間界で暗躍する黒妖華「蘭」は、妖精華復活と地球浄化を狙う。
蘭のワナにかかり妖子は・・・
●シクル
妖子の髪で共生する白妖華の老人。
●武士(タケシ)
カメラマン兼フリーライター。持ち前の勇気と情熱で特ダネに挑む。
●黒木蘭
黒妖華の化身。妖子の宿敵?